今回は母趾種子骨障害の治療について
保存治療
急性骨折ではキャスト固定などで骨癒合を期待します。
急性骨折以外では足底版や中足骨パッドで徐圧を行い治療します。
保存治療でも改善しない場合は手術加療を行うことになります。
手術加療には種子骨摘出、観血的整復固定などが挙げられます。
スポーツによる種子骨障害が多いので術後のスポーツ復帰率や時期がきになるところですが、昨年『The American Journal of Sports Medicine』に掲載された論文によると
母趾種子骨障害で摘出術をおこなったアスリートのうち約80%が4.6ヶ月でスポーツ復帰を果たしたとのことです。
以上のことからも保存加療で遷延化する症例には摘出術は1つの良い治療法であると考えます。
今回は母趾種子骨障害の治療についてでした。
よろしくお願いします。